第158回   ぼくの地球を守って 1997.11.20




 長い旅を終え、先日ようやく日本に帰ってきた。
 一ヶ月もかけて世界中をまわってきた目的は、自然破壊の現状をこの目で見てくるためだ。
 そして、この旅のおかげで私は覚醒した。今まで自然保護には関心がなかったのだが、これからは違う。常に環境に注意をはらって生活していこう。

 身近なところから始めよう。まずは割り箸である。割り箸こそが森林破壊の元凶なのだ。きちんと対称形に割るにはどうしたらいいか、などと考えている場合ではない。
 私は、二度と割り箸を使わないことにした。代わりに使うのは、インドで購入した象牙の箸である。これなら森林破壊の問題もない。
 その他、くしやアクセサリーなども、プラスチック製を使わずにべっ甲を使うようにしている。なぜプラスチックを使ってはいけないかというと、焼却すると大オキシンが発生するからである。オキシンには小オキシン・中オキシンなどもあるが、大オキシンがもっとも毒性が強いので注意が必要である。

 毒と言えば、問題になるのは農薬である。スーパーの野菜売場に行くと「無農薬野菜」や「減農薬野菜」などの表示が目に付くが、この辺の基準ははっきりと定義されていないので注意が必要である。では、農薬を使っているかどうかはどこで見分ければよいのか。簡単である。舐めてみればいいのだ。昔から言うように、「農薬は口に苦し」なのである。

 野生動植物の保護も重要だ。しかし、目に見える大きな生物ばかりが注目され、細菌やウイルス類が無視されているのは残念である。現在、ペスト菌やコレラ菌などは絶滅の危機に瀕している。その他、マイナーなところではクラミジア菌などがある。
 クラミジアは性器感染症だ。このクラミジアが繁殖できる環境を保護しなければならない。すなわち、恥丘環境保護である。


第157回へ / 第158回 / 第159回へ

 目次へ戻る