裏ぽた・98年9月


9月30日(水)

 朝だ。雨が降っている。浅田飴だ。……というのはヨコジュンのギャグだったか。
 それほど激しくはなく、ぱらついている程度だ。こういう小雨のときは、かえって迷うことになる。
 玄関から駅までは徒歩で十分弱。駅に入れば東京支社までは雨に濡れずに行ける。そして、天気予報によれば、帰るころには雨は上がる。
 しばらく考えた後、折り畳みの傘を持って出ることにした。もちろん、この傘は駅に着いたら畳んで鞄の中に入れるのだ。普通の傘を持って出た場合、帰るころに雨がやんでいたらほぼ確実に忘れてくるからなあ。その点、鞄に入れておけば忘れることはない。
 まあ、鞄自体を忘れた場合は話が別だが。いくら私でも、そこまでマヌケではない。鞄を忘れたことなどないぞ! ……一度だけしか。



9月29日(火)

 今日は一日中デスクワーク。

 京都研究所は基本的に全面禁煙で、喫煙室でのみ喫煙可、だったわけだが、東京支社は禁煙タイムなるものが設けられている。十時から十一時半までと、十四時から十六時までが禁煙タイムなのだ。
 しかし、この禁煙タイムというシステムも不合理だよなあ。喫煙者と非喫煙者の双方が苦労を強いられるのだ。喫煙者にとっては、吸いたいときに吸えない、という点で。非喫煙者にとっては、禁煙タイム以外は煙にさらされなければならない、という点で。京都研究所のように喫煙室を設置してくれた方が、気兼ねなく煙草が吸えてありがたいのだが。……いや、他の喫煙者はどうだか知らないが、少なくとも私にとってはありがたい。

 あ、こら、そこのおっさん、禁煙タイム中に煙草を吸うんじゃない!


今日買った本:
『屍鬼』上巻(小野不由美、新潮社)
『屍鬼』下巻(小野不由美、新潮社)



9月28日(月)

 入れ立てのお茶。うむ、確かに私のATOK11では「入れ立て」と変換されるなあ。
 何の話かというと、今テレビでやっているジャストシステムのCMなのだが、内田有紀がATOKとそれ以外のかな漢字変換システムの比較をしていて、ATOKでは「入れ立てのお茶」と変換されるのに他の変換システムでは「入れた手のお茶」と変換されるということなのだが、なぜこんな言わずもがなのことを書いているかというと半年もしたら忘れてしまって何の話だかわからなくなるだろうからである。ま、それはともかく。
 入れ立てのお茶。パンティーの中に入れ立て。
 ううむ、やはりダメか。後者をちゃんと「入れた手」と変換してくれれば大したものなのだが。

 で、昨日このCMの新バージョンを見た。内田有紀がバスガイドに扮して、ATOKでは「ガイドが添乗する」、他の変換システムでは「ガイドが天上する」とやっているやつだ。
 おいおい、そりゃないだろ、と思った。「入れ立て」「入れた手」はどちらも日本語として成立するが、「天上する」などという日本語はない。「天上」は、サ変動詞にはならないのだ。だから、もし「天上する」と変換されたなら、それは「てんじょう」と打って変換キーを押した場合だけで、つまり使う人間がアホだということだろう。
 ……と思って、今日会社のパソコンのMS-IMEで試してみたら、「てんじょうする」で変換キーを押しても「天上する」と変換されるじゃないの。とほほ。ううむ、これじゃあジャストシステムにツッコまれても仕方がないなあ。

 まあ、変換効率などと言うものは、与えられるものではなく自ら作り上げていくものだろう。←お、なんだかカッコいいぞ。
 とにかく、変換されない単語があったらこまめに辞書登録することである。特に固有名詞は一度登録しておけば後が楽だ。名前を間違えるなどという失礼も減るし。↓「連城」も「三紀彦」も登録しました。


今日買った本:
『変調二人羽織』(連城三紀彦、ハルキ文庫)



9月27日(日)

 かねてよりの懸案事項であったカレーを食いに高槻駅前へ。『スパイシー』でカツカレー。このカツは、ちゃんと私が注文してから揚げていた。うむ、やはりこうでなくちゃ。って、普通はこれが当たり前だよなあ。
 三時過ぎに自宅を出る。例によって例の如く、PowerBookを背負って。
 新幹線の中で読もうと思って買った本は、ちょうどタイミング良く東京到着十分前に読み終わった。

 ああしかし、竹の塚近辺にはカレー専門店はないのか。知ってたら誰か教えてください。しくしく。


今日買った本:
『超常現象をなぜ信じるのか』(菊池聡、講談社ブルーバックス)



9月26日(土)

 とりあえず、掃除と洗濯。
 明日また東京に戻らねばならない、となると、なかなか食材を買い込んで料理するのもためらわれ、結局外食になってしまう。ああっ、料理がしたいよお。……って、禁断症状が出るほど料理が好きなわけではないが。

 あっしまった、カレー食うの忘れてた。



9月25日(金)

 というわけで本日、東京から大阪へ帰ってきたのである。
 今回は帰りの新幹線の中で執筆した。となりの席のおじさんの目を気にしつつキーを叩いていたのだが、公衆の面前で執筆できるようになれば雑文書きとしても一人前であろう。……いや、それとも単にダメ人間に一歩近づいただけだろうか?

 まあ、帰ってきたといっても日曜の夜には再び東京へとんぼ返りせねばならないのだが。秘剣・とんぼ返りっ!(←違うだろ)



9月24日(木)

 今日は午後から外回り。営業担当者に同行して溝口にある某客先へ向かう。
 渋谷から東急新玉川線なるものに乗って溝口へ。まだ東京の地理がよくわかっていないので、どこをどう走っているのかわからない。ええと、太陽がこっちに出ているから、南西の方へ進んでいるのか? などと考えているうちに溝口へ到着。なるほど、溝口というのは川崎市だったのか。
 駅から十分ほど歩いて客先へ。その客先で重要機密事項について密談すること一時間半。会談は友好的に終了し、私たちは帰途に着いた。
 というわけで、帰社してから簡単な報告書をまとめ、今日の仕事はこれで終わり。いつもこれくらい楽だといいんだけどね。



9月23日(水)

 カレーが食いたくなったのだ。
 デニーズやロイヤルホストなどのファミリーレストランはあり、そこに行けばカレーが食えることはわかっているのだが、ここはやはりカレー専門店で食わなければ、というこだわりのもとに、竹の塚周辺をうろつく。しかしカレー屋は見あたらない。ううむ、大阪に比べると、どうもカレー屋が少ないような気がするぞ。その代わりに中華料理屋はなぜか目に付くが。お好み焼き屋は数軒あり、先日「関西風」を名乗る店に入ってみたのだが味の方は期待はずれだった。それはまあともかく、竹の塚で探すのはあきらめて北千住まで出る。ここまでくれば、さすがに一軒くらいはあるだろう。
 というわけで、北千住まで来てようやくカレー専門店を発見した。さっそく入店し、チキンカレーを注文する。待つことしばし、厨房の方からは「チン」という音が。おい待て、今のチンは何だ。まさか、電子レンジを使っているのではあるまいな? ……ああしかし、その危惧は現実のものとなった。私は、電子レンジで暖めた味気ないチキンカレーを食わされたのだ。しくしくしく。
 この近辺にはまともなカレー屋はないのか? せめて「CoCo壱番屋」くらいあってもいいのに。

 明後日は帰阪。カレー食うぞ、カレー。……いや、カレー食うために帰るわけではないのだが。


今日買った本:
『無限論の教室』(野矢茂樹、講談社現代新書)
『ファンタジーの冒険』(小谷真理、ちくま新書)



9月22日(火)

 台風だ台風だ。
 昼過ぎに京都研究所に電話したが、誰も出ない。電話しても誰もでんわ、などとギャグを言っている場合ではなくて、関西の事業所は軒並み昼までで仕事を終えて解散、ということになったらしい。いいなあ。いや、早く帰らないとこっちもヤバいかも。というわけで、定時になったら速攻で帰宅。
 駅を降りると、雨はそれほど降っていないのだが、風が強い。傘が持って行かれそうな強さである。実際、車道上を傘が舞っていた。ううむ、メリー・ポピンズ。などと考えつつ、寄り道もせずに帰宅。

 少年隊って、いつの間に復活したんだ?



9月21日(月)

 午前中は会議。午後はデスクでルーチンワーク。特記事項なし。ううむ。

 週刊少年ジャンプでガモウひろしの新連載『ぼくは少年探偵ダン』が始まった。こ、これはひょっとして、意外と面白いのでは? このレベルが毎回維持できれば、「アホバカミステリ」の秀作になりうるかも(←ホントか?)
 ううむ、ダジャレ探偵もうかうかできないなあ。

 ジャンプで思い出したのだが、web上の他人のページを見ていると、「週刊」と「週間」を間違えているケースが異常に多い。「意外」と「以外」の間違いよりも多いんじゃないか?


今日買った本:
『中国思想』(宇野哲人、講談社学術文庫) ←なぜこんな本を?



9月20日(日)

 つい先ほど、『塗仏の宴・宴の始末』読了。
 しかしまあ関口も、『宴の支度』の展開からすれば今回は「主役」であってもいいはずなのに、情けないなあ。……とまあ、感想はこれくらいにしておこう。

 水曜日から今日にかけて、『人狼城の恐怖』四冊+『宴の始末』を読んだわけだ。原稿用紙にして五千枚ほど。ううむ、せっかく長い間待たされたんだから、もう少しゆっくり読めばよかったかも。



9月19日(土)

 山田正紀の小説『長靴をはいた犬』は、劭疝犬神という神社が舞台の一つとなっている。
 この神社自体は架空のものだが、モデルとなった神社は簡単に特定できる。江東区の亀戸天満宮……亀戸水神である。今日は、その亀戸水神を見に行ってきた。

 竹の塚から東武伊勢崎線で曳舟へ。ここで亀戸線に乗り換える。わずか二両の列車、小さな駅、住宅街を縫って走る線路。亀戸線は典型的なローカル線だ。京都の京福電鉄に雰囲気が近い。
 駅名も面白い。曳舟の次が「おむらい」。ついつい、オムライくん、だとか、オムライスピリッツ、だとかいうダジャレを考えてしまう。オムライス、というダジャレはすでにのべ五十六億七千万人が思いついただろうから考えないことにした。その次は「ひがしあずま」。馬から落馬したような駅名だ。なぜか、昔キカイダー01(だったか?)に出てきた怪人デビルアクマを思い出した。その次が問題の「かめいどすいじん」だ。
 駅は小さい。ホームも列車二両分しかない。狭い改札(一応自動化されていた)を抜けると、すぐ目の前が踏切だ。案内板を見ると、右に行けば亀戸中央公園、踏切を渡って左へ行けば亀戸水神。左へ進んだ。
 何軒か商店があるが、住宅が多い。人通りは少ないが、まったくないというわけではない。五分も歩かないうちに、亀戸水神についた。

 小さい。拍子抜けするほど小さい。交差点の一角、無人の交番の隣りにある亀戸水神は、一戸建ての家程度の面積しかなかった。わずか三段ほどの石段を登り、鳥居をくぐる。参道は五メートルもない。神社……というより、ほとんど祠に近い社は、一坪もあるかどうか。脇には、いちおう阿吽の狛犬が置かれている。周りには木が数本。お世辞にも鎮守の森と言えるような代物ではなあった。軽い失望を覚える。もっと神社らしい神社を想像していたのに。
 来た道を引き返し、駅を通り過ぎて亀戸中央公園へ。ベンチで寝転がる数人のホームレスを発見し、なぜか安心した。


『人狼城の恐怖』読了。


今日買った本:
『七夕の国』1巻(岩明均、小学館)
『七夕の国』2巻(岩明均、小学館)



9月18日(金)

 『人狼城の恐怖』読書中。佳境につき本日休業。


今日買った本:
『塗仏の宴・宴の始末』(京極夏彦、講談社ノベルス)



9月17日(木)

 結局、昨夜は二時前までかかって『人狼城の恐怖』第一部を読了。今日は第二部を持って出て、行き帰りの電車の中、さらには帰ってからも読み続ける。これを書いている時点で402ページだ。……って、なんだか読書日記になりかかってるなあ。まあ、京極夏彦の『宴の始末』が発売されるまでに読了したいと思ってペースを上げているのだ。

 久々に東京支社に出勤。最後に来たのが夏休み前だったから、一ヶ月以上開けていたわけだ。出会う人から口々に「やっと帰ってきたな」「ホントに今日帰ってくるか心配だった」などと声を掛けられる。ううむ、ここだけの話なのだが、今日になっても私が京都にいるということはすなわち、十月発売の商品が発売延期になるということなので、けっこうヤバい事態なのだよ。
 でもまあ結局なんとか間に合った。というよりも、本来なら間に合わないはずのものを工場に無理を言って間に合わせてもらった、が正確か。なんだか印刷所に迷惑を掛ける遅筆の作家みたいだな。
 今日と明日はリハビリということに自主的に決定し(←いいのか?)うだうだと過ごす。本格的にこっちでの仕事が立上がるのは来週からだな。当初の予定がすでに大幅に狂ってきているので全面的に見直さねば。ううむ。などと考えつつ、うだうだするのであった。



9月16日(水)

 京都研究所に出勤するのもひとまず今日で終わり。明日からは東京である。
 昼過ぎに研究所を後にし、京都駅へ。駅の本屋で、新幹線の中で読む本を物色していると、二階堂黎人の『人狼城の恐怖』が目に付いた。そう言えば、完結したんだっけ、と思いつつ第一部のみ購入。東京に着くまでに三分の一ほど読み進む。まだようやく第一の殺人が起こったあたりだが、けっこう面白くなりそうなので上野駅の本屋で残り三冊も購入。宿に着いてからも読み続け、現在400ページ。

 台風が心配だったが、私が東京に着いた頃にはすでに雨はあがっていた。


今日買った本:
『人狼城の恐怖・第一部ドイツ編』(二階堂黎人、講談社ノベルス)
『人狼城の恐怖・第二部フランス編』(二階堂黎人、講談社ノベルス)
『人狼城の恐怖・第三部探偵編』(二階堂黎人、講談社ノベルス)
『人狼城の恐怖・第四部完結編』(二階堂黎人、講談社ノベルス) ←四冊揃うと壮観だな。



9月15日(火)

 オモテを更新したとき、今まではウラ→オモテの順にFTPしていたのだが、今日からはオモテ→ウラの順に変更することにした。
 というのも、先日某氏より「ウラの方を先に読んだせいで、オモテのオチがわかってしまったやんか」と怒られたためである。だから、あまりオモテのネタに言及するのもやめよう。

『メフィスト』(小説現代10月増刊号)を買う。なんでこんなに厚いのだ、と思ったら、田中芳樹の350枚一挙掲載などというものが載っていた。薬師寺涼子シリーズ、って、そんなの書いてるヒマがあったらアルスラーンとタイタニアを……というのは、もう言うだけムダか。ううむ。
 まず最初に読んだのは、当然ながら清涼院流水。続いて西澤保彦・我孫子武丸・秋月りす・喜国雅彦・島田荘司・千街晶之と読み進む。連載ものは(次の号が出るまで前号の話を覚えていられないので)雑誌では読まないことにしているので、今回の読みどころはここまで。……ん? 我孫子武丸は「連載第一回」と書いてあるぞ。すると連作短編か。

 で、今日は9月15日、補陀落通信もいつのまにか2周年である。



9月14日(月)

 起きたのは昼前。完全に宿酔いである。テレビなど見つつ、ボーッとして過ごす。夕方になって、ようやく気力が回復してきた。

 というわけで、昨日の大阪雑文オフミの話である。
 集合は午後四時。十分ほど前に大阪駅中央コンコースへ到着。ミスド前の柱の見ると、怪しげな男二人が座り込んでハローページとタウンページを読んでいるのが目に付いた。む、ひょっとしてこいつらか? 一瞬、声をかけるのをやめてこのまま帰ろうかとの考えが頭をよぎるが、意を決して近づいていく。やはり、この二人がキースっちとルーぴょんだった。
 その後、二人が電話帳を頭に載せて歩き回ったり埃が旋風に巻き込まれたりしているのを見ているうちに、続々と参加者が到着。まだ一人来ていないのがいたが、とりあえず一次会会場に移動することにする。
 一次会。みんな緊張しているのか、あまり話もはずまない。キースっちがおでこに一円玉を貼り付ける、という芸を披露した程度か。
 二次会。そろそろみんな打ち解けてきたころだ。特にすずきようこは暴走状態。何を言ったのかいちいち覚えてはいないが、案内された部屋がたまたま反省房付きの個室だったことも相まって、発言のたびに反省房入りを命じられていた。
 後半、宮坂くんも暴走してわけのわからないことをしゃべっていたようだが、まあそれはどうでもいいや。
 三次会はカラオケ。キースっちとルーぴょんがギターを持ち込んで演奏していたが、やっぱり合っていない。私は、例によって例の如くの選曲。
 その後、ルーぴょんの車でそれぞれ送り届けられて帰宅。

 で、そのすずきようこの言葉。
「うえださんって、もっとナイスガイかと思ってたのに〜」
 ええい、もう一度反省房に行け! しくしくしくしく。


今日買った本:
『ドカベン・プロ野球編』20巻(水島新司、秋田書店)



9月12日(土)

 仕事もひとまず終了したし、四連休に突入、ということで久々に朝はゆっくり寝る。
 掃除・洗濯などしつつ、たまっていた未読本の処理にかかる。……と言っても、買った順に読んでいく訳ではなく、優先順位は、
 1.シリーズもの
 2.面白そうなもの
 3.速く読めそうなもの
といったところか。
 というわけで、『ホータン最後の戦い』と『実況中死』を読了。後者は……ううむ、なんだか身につまされる話だなあ。←不明な感想。しかし、この保科の一人称の部分は、なんとなく新屋さんの語り口に似ているような気がするぞ。



9月11日(金)

 ふう、終わった終わった。
 京都研究所での仕事はひとまず終了。明日からは四連休。16日は、いったん京都研究所に顔を出して残務整理をし、東京へ向かう。17日からは東京で仕事、という予定である。

 実を言うと、現在の所属はいちおう東京支社ということになっているので、京都研究所での仕事はずっと出張扱いになるのだ。つまり、東京から京都に出張したことになり、交通費と宿泊費と出張手当が支給されるのである。夏休み明けからずっとこっちにいるので、かなりの金額になるはずだと思ってちょっと試算してみると、三十万円以上はある。だいたい、出張と言っても自宅で寝ているわけで、宿泊費なんかは丸儲けである。うひゃひゃ。
 ……はっ、大阪雑文オフミは私のおごりだ、などとは言わないように!


今日買った本:
『ホータン最後の戦い』グインサーガ外伝15(栗本薫、ハヤカワ文庫)



9月10日(木)

 はっ、しまった、よくよく考えてみると、今日のオチは『三重衝突』の回と同じじゃないの〜。……まあいいか。

 で、今日は、昨日修正した箇所の周辺部分を徹底的にチェック。どうやら二次バグの気配はなさそうなので一安心、というところか。
 このテストであるが、そんなに手が掛かるものではなく、というよりもほとんど自動化されていて、最初の設定さえしてしまえばあとはただボーッと見ているだけ、いや、テスト結果のログもパソコンに記録されるので本当は見ている必要さえないのだが、まあ一応仕事をしているように見せるためにパソコンに向かい、ネット巡りなどをしていたのだった。
 しかしまあなんだね、会社から見るときはデザインがシンプルで文章主体のページの方がありがたいね。フレームを使って画像もいっぱい、などというページは目立って仕方がないや。なお、私のページも「会社で見ても遊んでいるとバレにくい」というコンセプトに基づいて製作されています。……って、ホントの理由はめんどくさいから、だけど。


今日買った本:
『長靴をはいた犬』(山田正紀、講談社ノベルス)
『実況中死』(西澤保彦、講談社ノベルス)



9月9日(水)

 で、最後の最後になって仕様変更が舞い込んでくるわけだな、これが。
 大体、この段階に来て五件も六件も仕様変更要求が出てくるのがおかしい。今まで何をしていたのだ。ちゃんと仕様書読んでるのか?
 というわけで、現時点での仕様変更は困難、二次バグ発生の恐れあり、などと理由を述べてなんとか要求をはねつけたのだが、残念ながら一件だけ拒否しきれないものが残ってしまった。これだけはソフトを変更しなければならない。で、本日定時後、速攻で修正。いちおう、動作確認だけはおこなったが一抹の不安が残る。明日と明後日のテストで、ここのところを重点的に見なければ。二次バグが発生しないことを祈ろう。

 今日の昼食は、トマトソースのシーフードスパゲティー。なかなか旨かった。会社の食堂で旨いと思ったのは、ひょっとして初めてかも。



9月8日(火)

 江戸時代、ディープキスのことを「おさしみ」と言っていたのは舌がマグロの刺身に似ているからだが、まあそんなことはどうでもよくて、どうやら仕事の方は一山越えたようである。
 課題対応は昨日までで終わり、あとは最終確認のテストのみ。これが今週いっぱい続くだろう。ここで何も問題が出なければ、土曜日からは四連休に突入だ。



9月7日(月)

 ほら〜、やっぱり間違えとったやんか〜。
 何かというと、土曜日の深夜にやった仕事である。今日になって、後輩から間違いを指摘されてしまった。
 もともとこれは、工場の担当者から「ここは大丈夫ですか?」と質問を受けていた箇所である。その質問を聞いて、「しまった、そんな場合を想定した処理になっていなかった。さっそく処理を追加せねば」と思いこんで後輩に修正を指示したのだった。ところが、その後輩が今日になって言うには、「その処理、すでに入ってますよ」とのことである。よくよく見てみると、確かに入っている。しかも、私自身が作成したソースである。つまり、その問題点には前から気づいていてちゃんと設計段階から考慮していたのだが、そのことをすっかり忘れていた、というわけ。あああ、情けない。

 ううむ、やっぱり「午後十時以降にやった仕事は信頼度ゼロである」という経験則は正しいなあ。というわけで(←?)今日は定時でさっさと帰宅。



9月6日(日)

 昨日は結局、午前一時頃まで会社にいた。
 さすがにこんな時間になると、もう頭も働かない。最後の方は何をやっていたのかわからないくらいだ。だいたい、私の会社には「午後十時以降にやった仕事は信頼度ゼロである」という経験則があるというのに、なぜこういった愚行を繰り返すのかなあ。あああ、月曜の朝にもう一度見直さねば。

 というわけで、今日は何もする気力が起きず、完全休養日にすることにする。夕食は、ダイエーで牛肉・キャベツ・ピーマン・玉ねぎ等を買い込み、野菜炒めなどを作成。一人では食べきれないほど作ってしまった。結局食べたけど。ううむ、こういうことをしているからいかんのだなあ。どんどん堕落していく私……しくしくしく。

 あ、念のために言っておくと、俳優というのは例外の一つで、男性のみ・女性のみの募集も可能である、ということはちゃんとわかっています、はい。


今日買った本:
『地図のワンダーランド』(堀淳一、小学館ライブラリー)



9月4日(金)

 ううっ、疲れた。なんで定時過ぎてからミーティングを始めるかなあ。十時になって、やっと終わった。
 これは私の会社の悪い癖だが、公式のミーティングが終わった後もあちこちで三々五々集まって非公式なミーティングがいくつも開催されてしまうのだ。そこまでつきあっていられないので、さっさと撤退。徹夜になったらかなわんからな。

 ミーティングオールナイト、言葉にすれば〜、ミーティングオールナイト、嘘に染まる〜。

 こんな歌が歌われているのだ。困ったもんである。



9月3日(木)

 ここ数日は急に涼しくなって過ごしやすい。帰宅すると何はさておきエアコンのスイッチを入れるというのが日課になっていたのだが、今日はそれも不要だった。

 仕事の課題は、解決の目途さえ立たず。ううむ、どんどん深みにはまっていくような気がするなあ。こんなときこそ、「寝ているあいだに巻頭カラー」になってくれればいいのに……。←使い方が間違ってます。

 まあ、こうやってオモテを更新するヒマがあるくらいだから、それほどせっぱ詰まってはいない、ということか。



9月2日(水)

 大阪〜東京間を行ったり来たりする関係上、モバイル環境を整えておいた方がいいだろう、ということでPowerBookとPHSを買ったのは七月末のことだ。ホントはすでに持っている携帯電話と繋ぎたかったのだが、Macとは繋がらない、などと言われてしまったのである。しくしく。かといってプライベートでWindowsを使う気にもなれず、仕方なくPHSを買ったわけだが、その料金の請求書が今日届いた。
 料金がどれくらいになるか、非常に不安だった。ひょっとして4万とか5万とか請求されるんじゃなかろうな、とびくびくしながら封を切ると、請求額は14329円。なんだ、大したことないじゃないか。しかも初回なので契約手数料込みの金額である。通話料だけなら8870円だ。
 東京にいたときはずっとPHSから繋いでいたから、2週間というところか。すると、一日あたり634円。この程度なら、特に心配することもないな。よしよし。

 仕事の方は、だいたい先が見えてきたような気がするのだが、一つだけ未解決の課題が残っている。今日も21時までかかってICEを駆使しつつ原因究明をしていたのだが、ここだ!と目星をつけたところが大はずれ。結局ふりだしに戻ってしまった。もはやお手上げ状態に近い。ああ、どこかに専門家はいないのか? ……って、社内では私が一番専門家なんだよなあ。しくしく。



9月1日(火)

 相変わらず朝は暑いが、陽が落ちてからはかなり涼しくなってきた。そういえば、今日から九月か。出勤時間がラッシュアワーをはずれているので、学生の姿を見ることもないなあ。
 仕事の方は、忙しいことは忙しいのだが、割とルーチンワーク的な過程に突入。精神的には楽だ。まあ、これが続くのも今週後半までだが。
 ……ああしかし、今度の土曜日は休めるんだろうな?





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