裏ぽた・99年5月


5月31日(月)

 帰りの電車の中で、妙な男を見た。
 年は二十歳前後、柄のシャツに古ぼけたGパンをはき、右手にはビニール袋を下げている。それだけなら何ということもないのだが、左手でなぜかリカちゃん人形を2体、それも裸のまま持っているのだ。
 何者だ、と思ってながめていると、その男はさっさと前の車両へ歩いて行ってしまった。

 いったん帰宅してから車でオートバックスへ。書き忘れていたが、昨日CDチェンジャーの修理が終わったと電話があったのだ。
 取り付けてもらい、ちゃんと動くことを確認。直ってるぞ、よしよし。
 で、修理代は、というと、これが取り付けの工賃のみでいい、とのことである。前回SONYが、直っていないのに直ったと言って返してきたため迷惑をかけた、というわけでSONY側と交渉して無償修理にしてもらったらしい。つまり、結局当初の見積りの二万一千円よりかなり安くついたのだ。偉いぞ、オートバックス!
 というわけなので、みなさん、オートバックス高槻北店をごひいきに。



5月30日(日)

 なぜか、六時過ぎに目が覚める。
 休日なのに、こんなに早く起きることはないよなあ、と思いつつ、来たばかりの新聞を読む。その後ふとんに転がっていたら、また眠り込んでしまった。再び起きたのは十時。ううむ、何をしているんだか。
 今日は特に用事なし。まあ、たいていいつもないのだが。ふらふらと外出して本屋などをひやかした後、テレビを見つつ掃除と洗濯。よみうりテレビで懐かしのやすしきよしの漫才の特番をやっていた。
 アイロンをかけていると、突然スチームが出なくなった。温度もだんだん下がってくる。何度が電源を入れ直してみたが、ダメだ。温まらない。八年前に買ったヤツだが、これももう寿命か。それにしても、最近よく物が壊れるなあ。

 雑文祭用原稿、なんとか完成。



5月29日(土)

 ゆっくり眠って、起床は十一時。
 休日は、何はともあれダイエーへ行かねばならぬ、ということで車で出撃。
 ダイエー一階のファーストフードコーナーで「冷やし中華450円」という張り紙を見つけ、そういえば昼飯がまだだったなと思い出して食べてみる。値段の割には旨かった。
 帰宅して、ふとんに寝転がって読書などしていると、ついつい眠り込んでしまう。起床したのは3時間後。ううむ、休日に昼寝をしてしまうと、なぜだかすごく損をした気分になるなあ。


今日買った本:
『東京珍景録』(林望、新潮文庫)



5月28日(金)

 午前中は十時からミーティングの予定。ところが、十時になっても始まらない。出席者の一人が別のミーティングに出席していて、そのミーティングが長引いているのだ。
 しかたなくデスクで仕事をしながら待っていると、十時半頃になってようやくそのミーティングが終了。やれやれ、やっと始められるか。と思いきや、今度は別の出席者の一人が、安全運転講習会だか何だかがあるからと出ていってしまった。そんな予定があるならミーティングの設定なんかするなよ、と思いつつさらにデスクで仕事を続ける。結局、目的のミーティングが開始できたのは十一時半だった。
 そしてこのミーティングは昼食をはさんでさらに続く。終了したのは四時過ぎだった。本来なら、十時から十二時の二時間で終わるはずだったんだけどなあ。会議といえば、開始は遅れるのが当たり前、終了は伸びるのが当たり前、とはいえ(ほんとはこんなもの当たり前になっちゃいかんのだが)今日はちょっとひどすぎた。

 ようやく金曜日。今週はなんだか寝不足気味だった。明日の朝はゆっくりしよう。



5月27日(木)

 またもや雨。傘をさして出社。

 最近は出社するとまず窓を開けるのが日課になっている。今日も何気なく窓を開け、デスクに座ってパソコンの電源を入れると、突風が吹いて私の席まで雨が振り込んできた。窓から4メートルは離れているというのに。あわてて窓を閉めに行く。
 しかし、完全に閉めてしまうと暑いので5センチほど残しておくことにした。これでかろうじて風は通る。

 雨は昼過ぎに上がった。
 こういう場合、気を付けなければならないのは、傘を忘れて帰宅してしまうことであるが、その点はぬかりない。傘はちゃんと鞄のすぐそばに置いてあるのだ。これなら帰ろうとして鞄を持ったときに必ず気付く。問題は、その鞄自体もわすれてしまったらどうするか、だが、財布やら何やらはすべて鞄の中に入れてあるのだ。つまり、鞄がなければ帰ろうにも帰れない。最悪でも、駅に着いたときに気が付くのである。
 というわけで、傘を忘れて帰宅することは不可能なようになっているのだ。完璧なフールプルーフである。って、こういうのもフールプルーフって呼ぶのか?

 というわけで、傘を持って帰宅。



5月26日(水)

 今朝も昨日と同じマクドナルドへ行く。
 しかし、今日は特に面白いことは起きなかった。ううむ、残念。まあ、いくら大阪とはいえ、そう毎日コントばかりしているわけにもいかないのだろうが。

 というわけで出社。
 今日もひたすらデスクワークである。そろそろ外に出る仕事がしたくなってきたなあ。明日予定していた出張も、相手の都合により延期になってしまったし。しばらくはこういう状態が続くのか。しくしく。

 で、しこしことパソコンで作業をしていると、私のチームのリーダーが声をかけてきた。向こう三カ月の超勤目安時間を見積もったけど、これでいいか確認してくれ、とのことだ。……ううむ、目安時間の見積り? 今までそんなことしてたっけ? 私が東京に出向に行ってる間に、何かルールが変わったのだろうか。そもそもこの見積り、どの程度の精度を要求されているのだ?
 と思って聞いてみると、この見積りは課長経由で労働組合に提出されるものらしい。そして、見積りと実際の格差が大きすぎるときは、課長が「見積りが甘いぞ」と労組から叱られるとのことである。なんだ、課長が叱られるだけか。だったら適当に見積もっときゃいいや。←おい。
 まあ、今の時点で三ヶ月先の超勤時間まで見積もれるわけがないので、精度が落ちるのは仕方がないのだ。しかしこれ、あんまり意味のなさそうな制度だなあ。



5月25日(火)

 今日は駅前のマクドナルドで朝食を食べていたのだ。

 カウンターに居たのは二十歳前後の女性の店員が二人。私が一階席に座って見るとはなしに見ていると、その二人のうちの一人がカウンターから出てきた。
「二階、灰皿置いてへんかったやろ? あたし、持ってくわ」
 手には、島木譲二が大阪名物ポコポコヘッドをやるときに使うような灰皿を七、八枚重ねて持っている。そのまま二階に上がりかけたのだが、引き返してきて新聞スタンドに手をかけた。
「あっ、ついでにこれも」
 その新聞スタンドを両手で持ちあげようとしたら、足がスポッと抜けてしまったのだ。その店員は新聞スタンドの上部だけを持ってのけぞり、二三歩後ろへ下がってあやうくひっくり返るところだった。
「コントみたいやな、これ」
 と自己評価をした店員は、スタンドの足を今度はしっかりと差し込み、そのスタンドと灰皿を持つと
「ほんまにコントみたいやな」
ともう一度評価した後、おぼつかない足取りで二階へと上がっていった。
 その直後。
 グワラガラガッシャーン!
 二階から、まるでスタンドと灰皿をひっくり返したような音が響いたのである。

 とまあ、きれいにオチが着いたところで、私はマクドナルドをあとにしたのであった。


今日買った本:
『西遊妖猿伝』10巻・人参果之巻(諸星大二郎、潮出版社)



5月24日(月)

 雨。
 雨はいい。都会の澱を洗い流してくれるから。
 雨。
 雨はいい。僕の滂沱の涙を隠してくれるから。
 そして雨。
 雨はいい。君と相合い傘をさせてくれるから。


 ……などとアホなことを書いている場合じゃないなあ。
 駅から会社までけっこう距離があるので、どうしても濡れてしまうのだ。靴が濡れる裾が濡れる服が濡れる鞄が濡れる。まあ、雨のおかげで気温は低くて過ごしやすかったけど。

 雑文祭用原稿、執筆快調! ←とか言ってみたりして。



5月23日(日)

 例によって無為に過ごす休日。
 昼前に起きて、とりあえず朝飯(というか昼飯というか)を食べる。掃除と洗濯をして、その後は読書などしつつだらだらと。夜はテレビで阪神巨人戦。
 結局、外出は煙草を買いに行っただけだった。



5月22日(土)

 修理が終わったというCDチェンジャーを受け取りにオートバックスへ。
 まずはレジで修理代金二万一千円強を支払う。そして、オーディオ担当のスタッフに車に取り付けてもらって、さあ聞くぞ、と思ったが動かない。症状は修理の前と同じである。あわててCDを入れ直したりリモコンを操作したりするスタッフ。しかし動かない。
 仕方ないので再び本体を取り外し、オーディオコーナーにある他の機械につないでみると……店内に響きわたる小泉今日子の『夜明けのMew』。そう、一枚目の一曲目はこれなのだ。
 って、まあ私のCDコレクションはどうでもいい。問題は、直ってないことである。どうやら本体ではなく、その先のアダプター(だかなんだか)に原因があるようだ。今度は周辺装置もすべて取り外して、もう一度メーカーに修理に出すことにした。えらい手間や。
 そういうわけで、先ほど支払った修理代金はいったん返金してもらう。まあ、当然といえば当然だが、オートバックスのスタッフはけっこうきちんと対応してくれるなあ。
 それにひきかえメーカーの方は……。「修理完了」って、いったいどこを修理したんだよ。まったく、これだからSONYってヤツは。



5月21日(金)

 今日は一日、ひたすら資料作成。
 定型の報告書やドキュメントなどは、たいていワープロのテンプレートのたぐいが用意されており、そこに記入してプリントアウトすれば済むのだが、こいつは珍しく電子化されていない。したがって、紙に印刷されたフォーマットに、手書きで書き込んでいかねばならないのだ。かなり面倒である。
 だいたい、普段の仕事ではほとんど手書きで文字を書くことなどないのだ。漢字の書き方を忘れている……などということはさすがにないが、普段使っていない筋肉を使うのですぐに手が疲れてしまうのである。内容も、かなり熟慮して書く必要があるものだし、考えをまとめるためと手を休めるために頻繁に喫煙室に赴く。ううむ、今日は煙草吸いすぎだなあ。
 その甲斐あってか、なんとか定時までには完成。ふう。
 そして、これから新たな仕事に手を着ける気にはなれず、定時後はさっさと帰宅。

 オートバックスから電話あり。CDチェンジャーの修理が完了した、とのことだ。さっそく明日、行ってこよう。



5月20日(木)

 ううむ、まだ寝足りないような気がするなあ。眠っても眠ってもまだ眠い。などと思いつつ出社。会社で私を待っていたのは、指数方程式だった。

 出社するなり、いきなり隣の席の同僚が一枚の紙を差し出してきた。見ると、八年ほど昔に私が関わった仕事の、ややこしい技術計算の資料である。ただし、私が書いたものではないが。
 詳しい説明は省くが、今になってその資料が必要になったとのことだ。で、過去の資料の山の中から発掘してきたまではよかったが、一箇所わからないところがあるらしい。指数方程式を解くために、その指数式をいろいろと変形させているのだが、途中の過程がかなり省略されていて、「どうしてこの式がこの式になるのかわからない」とのことだ。それを、私に教えてくれ、というのである。
 そんなの、書いた本人に聞けよ、との言葉を飲み込みつつ、とりあえずその資料をざっと読んでみる。ううむ、確かに飛躍があるなあ。ぱっと見ただけではわからないぞ。指数式って、どうやって変形させていくんだっけ。確か、公式があったよなあ。ええと、(AのX乗)かける(AのY乗)イコール(Aの(X+Y)乗)……でよかったんだっけ? 他にもいくつかあったよなあ……。
 というわけで、とりあえずその資料は預かることにする。そして、こっそりと資料室に向かい、数学関連の書架で『数学公式集』を探し出し、指数関係の公式をチェック。そうかそうか、こういう公式だったよなあ。だんだん思い出してきたぞ、よしよし。というわけでデスクに戻る。
 思い出した公式をいくつか当てはめたら、なんとか導出過程が再現できた。ふう。それを同僚に示し、感謝の言葉を受け取る。もちろん、公式を探しに資料室に行ったことは秘密なのだ。

 ああ、それにしても久々に知恵熱が出そうな一日だった。



5月19日(水)

 朝は九時半から会議。
 午前中の会議には珍しいことだが、強烈な眠気に襲われて困った。ううむ、今週はどうも睡眠不足気味かもしれないなあ。今日は早めに寝ることにしよう。


今日買った本:
『アラマタ図像館1「怪物」』(荒俣宏、小学館文庫)
『奪取』上巻(真保裕一、講談社文庫)
『奪取』下巻(真保裕一、講談社文庫)



5月18日(火)

 午前中、例によって喫煙室で煙草を吸いながらボーッとしていると、廊下を通りかかった一人の社員が私を見つけて入ってきた。熊本研究所にいる社員で、今日は出張で来ているらしい。会うのは半年ぶりくらいだろうか。
 で、こいつが開口一番、
「たみおさん、『兄弟仁義』ってどこで手に入れるんですか?」
 なんでいきなりファイナルファンタジー8の話やねん!
「ええと、名もなき王の墓にいるミノタウロスが持ってるぞ」
 答える私も私だが。

 そして午後はひたすら会議。
 もっと紛糾するかと思ったら、意外と平穏に終わったなあ。あ〜あ。って、残念なのか?



5月17日(月)

 今日はなぜか、まわりの席の者が同時多発的に出張に行ってしまい、人が少なくて静かだった。おかげで落ち着いて仕事ができた。
 金曜日に、作成した資料をメールに添付して関係者数人に送付しておいたのだが、その返事が続々と返ってくる。ここを修正しろ、あれを追加しろ、と指摘の嵐である。一発でOKが出るとは思っていなかったが、それにしても多すぎるなあ。反省。この資料の修正で半日が潰れる。まあ、今後半年の業務内容が決まる大事な資料だから、時間をかけすぎってことはないだろうが。

 しかし、会社のプロキシサーバーの調子が、このごろどうもよくない。社外のページに繋がらないのだ。早く直してくれないと困るぞ。



5月16日(日)

 午前四時ころまで本を読んでから寝たため、起床は十二時。ううむ、寝過ぎかも。まあいいか、特に予定もないし。しくしく。
 というわけで、今日もテレビで阪神中日戦を見つつだらだらと過ごす。

 観覧車について、だが、『るるぶ』等のガイドブックを見てみると、どうやら直径が100mを越えると「世界最大級」と書いてもいい、ことになっている、ような感じである。大阪は天保山ハーバービレッジ、海遊館となりにある大観覧車も112.5mで、もちろん世界最大級。
 そういえば、浅草花やしきには「こども観覧車」なるものがあった。ゴンドラが五つで直径はせいぜい5m。おそらくこれが世界最小級だろうな。



5月15日(土)

 朝はゆっくり、十一時に起床。
 トーストとゆで卵の朝食兼昼食を食べたあと、例によって例のごとくダイエーへ買い出し。……しかし、休日の記述は毎回ほとんど同じだな。コピー&ペーストしておけば済みそうだ。
 で、とりあえずダイエー内にある本屋に寄って新刊書コーナーを物色。買いたい本は何冊かあったが、家に未読本がたまりすぎていることを思い出して今日は自粛。酒と食材を買って帰宅。

 テレビでやってる阪神中日戦を横目でながめつつ、掃除と洗濯。その後はひたすら未読本の処理。ああ、やっと奥泉光の『葦と百合』が読めるぞ。



5月14日(金)

 ようやく金曜日。
 なんだか今週は異様に長く感じたが、これは先週がゴウだったからだな。

 定時後、仕事を終えて帰ろうかとパソコンの電源を切ったところで同僚に捕まってしまった。来週の月曜に開催予定の会議の想定問答についてのミーティングである。ううむ、帰るところだったのだぞ。
 しかし、私も以前関わっていた件についての会議、ということで無下に断るわけにも行かず、つきあうことに。出席する以上は何か役に立つことを言わないとなあ。で、とりあえず出てきそうな質問とそれに対する回答案などを二つ三つ考える。この程度で勘弁してください、しくしく。幸いミーティングは三十分ほどで終わり、解放された。

 夕食は冷麺+チャーハンを食べて帰宅。
 テレビで阪神中日戦を見つつ、ビールなど飲んでいた。



5月13日(木)

 今日は特に飛び込みの仕事もなく、本来の業務に専念できた。
 ところが、今現在の「本来の業務」というのは変化のないデスクワークなので、トラブルも突発事態もないと、とたんにここに書くことがなくなってしまうのである。出張でも入れば少しは変化がつくのだが、当面その予定もないし。ああ、何か面白い事件は起こらないだろうか。

 ……って、いかんいかん、そんなことを期待しては。やはり平穏が一番なのだ。



5月12日(水)

 喫煙室でボーッと煙草を吸っていると、特許担当のセクションの人が「ちょうどよかった」と言って入ってきた。なにやら書類の束をかかえながら。どうやら私に用があるようだ。

 話を聞いてみると、どうやら私が以前書いた特許が審査の過程で拒絶を食らって特許庁から突っ返されてきたらしい。公知例があり新規性が認められず、という理由のようだ。で、私に用というのは、特許庁の拒絶理由をよく読んで検討してほしい、ということだった。もっともな言い分だと思ったら引き下がるが(しくしく)、それは違うと思ったら異議申し立てをする(ぷんぷん)のでそのための書類を作成してくれとのことである。
 まあ、まさに自分がまいた種だから仕方ないなあ、と思って書類一式を受け取り、〆切を聞くと、今日中にやってくれという。どういうことやねん? なんでも、異議申し立ての期限が5月17日、とのことで、それに間に合わせねばならないのだというのだ。
 なんでそんなに余裕のないスケジュールなんだ、と思って書類をチェックすると、特許庁からこの書類が出たのが3月6日。ううむ、二ヶ月以上もどこをうろついていたのだ、この書類は。
 などとここで煙草を吸いながら怒っていても仕方ないので、デスクに戻ってさっそく書類をチェックする。とんだ割り込み仕事だなあ。今日の予定がめちゃくちゃやんか。しくしく。

 で、拒絶理由をよく読んでみると、どうやら審査官の「誤読」が原因らしい。まあ、こっちの書き方にも不備があったのかもしれないが、実際の特許の内容とは違った内容を読み取ってしまい、「新規性なし」と判断してしまったようだ。審査官もすべての技術に精通しているわけではないし、たまにあるんだよな、こういうことが。
 そういうわけで、異議申し立て用の資料を一枚作成し、担当者に渡してとりあえずは終了。まあ、まだ一悶着くらいあるかもしれないけどね。

 あああ、今日はこの対応だけで一日が終わってしまった。



5月11日(火)

 今日は午後から半日、会議。
 会議とは言っても、ほとんど一方的に話を聞くだけだから退屈なのである。で、その話を半ば聞き流しながらボーッとしていると、突然「アマリリス」という言葉が耳に入ってきた。驚いて正面のOHPに注目したが、そこには売上高だの利益だの前年比伸び率だののグラフがあるばかり。アマリリスとどういう関係があるのだ? と考え込むこと約五秒、疑問は氷解した。アマリリスではなく、粗利率(あらりりつ)だったのである。
 その後はもう、笑いをこらえるのに大変だった。自分の聞き間違いがこれだけ笑えたのは久しぶりだなあ。

 帰宅すると、自動車税納税通知書が来ていた。そうだ、これも毎年この時期に届くのだった。すっかり忘れていた。
 金額は三万四千五百円也。ううっ、昨日の臨時収入がほとんど吹っ飛ぶじゃないのっ。しくしく。幸福の絶頂から、一気に奈落の底へと突き落とされたような気分だわっ! ←それほどのことかい。


今日買った本:
『QED 六歌仙の暗号』(高田崇史、講談社ノベルス)
『血食 系図屋奔走セリ』(物集高音、講談社ノベルス)



5月10日(月)

 今日は会社の創業記念日ということで、午後からは記念式典である。
 式典自体は、まあどこの会社でも似たようなものだろうから省略するとして、今日は思わぬ臨時収入があった。パテント実績補償である。社員が考案した特許・実用新案が商品化されると、その売上高に応じて補償金が入るシステムになっているのだ。これが、毎年創業記念日に支給(といっても銀行振込だが)されるのである。毎年入ることはわかっているのだが、毎年当日になるまでころっと忘れているので、毎年思わぬ臨時収入なのだ。
 今年の補償額は三万九千円也。この金額が多いか少ないかは評価の別れるところだが(でも課の中ではトップだったなあ)社内には百万円近い金額をもらっている猛者もいるというから、まだまだ上には上がいる、ということか。

 さあ、この三万九千円、何に使おうかなあ。わくわく。



5月9日(日)

 昼から、風邪で寝込んでいるというキースっちの家へ。
 何をしに行ったのかというと、
「キースさん、おかゆができたわよ」
「いつもすまないねえ〜」
「それは言わない約束でしょう?」
などというくさい芝居をするためではなく、この前の大阪雑文カレーオフのあと泊まったときに忘れてきたパンツ……じゃなくて鞄を取りに行くためである。寝起きでまだ意識も朦朧としている状態の時に容赦なく叩き出されるんだもんなあ。そりゃ鞄も忘れるわ。
 というわけで、とりあえず煙草を二本ほど吸い、鞄を受け取って中をあらため、何も取られていないことを確認するとさっさと退散する。長居して風邪をうつされたらたまらんからな。←冷たい。

 帰宅して、夕食はカレーチャーハンなどを作成。レパートリーを増やすんじゃなかったのか? との声もあろうが、普段は牛肉を使うところを今回は鶏肉にしたのだ。ちょっとは変化を付けているのである。うむ、しかし、鶏肉もけっこういけるぞ。



5月8日(土)

 むっ、『人生ゲーム・阪神タイガース版』なんてのがあるのか。欲しいぞっ。

 まあそれはともかく、今日もまた休日だ。そして、休日に行くところといえばダイエーと相場が決まっている。
 例によって酒食材等を買い込み、夕食は野菜炒めを作成。しかし、レパートリーが全然増えないなあ。今度はもっと別の料理に挑戦しよう。



5月7日(金)

 暑い、今日も暑いぞ。
 五月でこれだけ暑かったら、八月になったらどうなるんだろう。考えるだに恐ろしい。それでなくても平熱が高いというのに。←それはもういいって。
 でもまあ、気温が体温より高いときは、人が多く集まっている所の方がかえって涼しいって言うからなあ。言わないか。

 帰宅すると、オートバックスから留守番電話が入っていた。CDチェンジャーの修理代見積り、二万一千円也。ううむ、高いなあ。でも新しいのを買うともっと高いか。仕方ない、修理してもらおう。
 しかし、考えてみれば、もう二年以上新しいCDを買っていないのではないか。CDチェンジャーに入れているのも一年以上入れ替えていない。「懐かしのメロディー」ばかりだ。
 どんなのが入っているかというと。『MOTHER』原由子、『CAFE PARADISE』『L'EXPRESS FANTAISIE』『MADRIGAL』笠原弘子、『Mango』『Spring Summer Autumn Winter』ChicaBoom、『愛があるから大丈夫』上々颱風、『BESTSELLER』小泉今日子、といったところか。
 ……はっ、なぜか『NHKともだちいっぱい☆うたってあそぼ』のCDもあるぞ!(まあこれは、うたのおねえさんが知る人ぞ知る橋本潮だったから買ったんだけどさ)


今日買った本:
『私が愛した金正日』(テリー伊藤、宝島社文庫)



5月6日(木)

 宵の口。窓の外からはどこからかわらび餅売りの声が聞こえてくる。すでに夏になったような気分だ。
 まあ、今日は暑かったからなあ。すでに上着も必要ないし、半袖でも十分なほどだった。

 しかし、まだ連休気分が抜けきれないのか、なかなか仕事に身が入らない。さいわい急ぎの仕事もないし、定時早々に帰宅。
 そうか、明日を乗り切ればまた休日なんだよなあ。脳味噌が本格的に仕事モードになるのは来週からかも……。



5月5日(水)

 ゴウ最終日。昨日寝過ぎたせいか、目覚まし時計なしで八時前にすっきり目が覚めた。
 トーストとゆで卵の朝食を食べたあと、そろそろ前髪が鬱陶しくなってきたので散髪へ出掛ける。その後、オートバックスへ行って車載のCDチェンジャーを修理に出す。二〜三週間かかる、とか言ってたなあ、ううむ。まあ月末には間に合いそうである。よかった。←?
 昼食は高槻駅前のカレーハウス『スパイシー』でカツカレー。それからダイエーで酒食料等買い込み帰宅。あとは家でだらだらと過ごす。だらだらしていられるのも今日までか……。


今日買った本:
『恍惚病棟』(山田正紀、ハルキ文庫)



5月4日(火)

 朝、キースっちにたたき起こされて追い出される。ううむ、宿酔いだ。
 ふらふらのまま電車に乗り、なんとか自宅にたどり着くと再び爆睡。目が覚めたのは夕方である。ううむ、まだ酒が残っているような……。
 新屋さんから電話があり、今日もキース・ルーと飲むとの話だったが、そんなわけでパス。みんな元気だなあ。



5月3日(月)

 大阪雑文カレーオフの日。
 例によって大阪駅のミスド前に集合。ウワサの「インディー」へ行ってカレーを食べ、その後は梅田でひたすら飲む。
 しかし、変わりばえのしないメンツだなあ。すずきようこまで出現して、相変わらず暴走してたし。
 最後はカラオケで歌ったあと、キースっちの家に押しかけて爆睡。



5月2日(日)

 ゴウ、中休みの一日。
 昼前に起きて、例によって例のごとくダイエーへ買い出しへ……と思ったら、ガソリンが乏しかったのでとりあえずスタンドへ行って補給して、ついでに洗車して、ダイエーで肉野菜玉子酒等を買い込んで、本屋に寄って帰宅。
 その後はテレビで阪神広島戦をながめつつ、洗濯と掃除。

 夕食は、久々にレバニラ炒めを作ってみた。
 普段なら鶏レバーとニラとモヤシだけなのだが、今回は(安かったのでついつい買ってしまった)タマネギを試しに入れてみた。結果はというと……いまいちである。どうも、くどくなりすぎたようだ。ううむ。
 というわけで、レバニラ炒めにタマネギを入れるのはやめましょう。これでまた一つ、賢くなったぞ。

「平熱が高いのでは?」との関係筋からの指摘により、体温を測ってみる。36.8℃。ううむ、これはちょっと高すぎるのでは? 平熱というより、風邪のひき始めなのではないか? あああ、そう考えたら、なんだか喉が痛くて鼻が詰まって熱が出てきたような気が……。


今日買った本:
『となりの山田くん』全集1(いしいひさいち、徳間書店)
『となりの山田くん』全集2(いしいひさいち、徳間書店)
『となりの山田くん』全集3(いしいひさいち、徳間書店)



5月1日(土)

 東京。
 新宿御苑。
(しかし、夕方五時過ぎに携帯に電話してきたのは誰や? ううむ)

 そして帰阪。





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