裏ぽた・99年6月


6月30日(水)

 朝、さすがに雨は少し小降りになっていた。昼間は降ったりやんだり、そして夕方ごろに一瞬驟雨になり、その後は晴れた。

 後輩A、昨日ちょっと誉めたと思ったら(あれでか?)今日さっそくやってくれた。私がチェックして完成したはずのドキュメントに勝手に修正を加えてしまったのだ。それも、私が見逃したところを発見して直した、ということならいいが、結局勘違いで、その修正は間違っていたのである。元通りに直すのにまた時間がかかるのだ。ううむ、悪気がないのが唯一の救いだが。(悪気があったらグーで殴るぞっ)
 で、ファイナルファンタジー8にたとえると、G.F.イフリートを入手したまでは良かったが、その帰り道でボムにやられて全滅、といったところか。セーブしたところからやり直しである。しくしく。

 というわけで、さすがに気分は萎え萎えなので定時早々に帰宅。



6月29日(火)

 一日中雨。風はそれほど強くないが、雨量はけっこう多い。
 昼前に社内の掲示板を見ていると、「福岡支社は現在停電中です」との書き込みがあった。なにやらえらいことになっているようだ。……と他人事のように言っている場合ではない。こっちでも、中庭に降った雨が排水溝で処理しきれずに芝生が水浸しになっている。ううむ、こりゃ早めに帰らないとヤバいかもしれないなあ。
 と思いつつ、今日も後輩Aの指導は続く。先週から続けてきた課題は、なんとかクリア。とりあえずは第一関門突破である。ファイナルファンタジー8で言えば、G.F.イフリートを入手したあたりか。って、まだそんなところかよ。先は長そうである。
 定時後、雨足が弱まったころを見計らって帰宅。



6月28日(月)

 八時前に起きたが、どうも食欲がない。頭が重い。ううむ、宿酔いか? いやいや、宿酔いだと誰も同情してくれないから、風邪のひきはじめということにしておこう。
 そういうわけなので、仕事にも今ひとつ身が入らない。助言を求めてきた後輩Aを適当にあしらって……あ、いやいや、助言したくても頭が働かないのだよ。すまぬ、というわけで定時早々に帰宅。
 ああいかん、なんだか頭痛がしてきた。今日は早めに寝よう。



6月27日(日)

 朝起きたら、またもや第四回雑文祭参加作品が増えている。いったいどうなっておるのだ。責任者出てこい! ……あ、私か。しくしく。
 しかし、これだけ増えると感想を書くのも一苦労である。しかも、架空部分とのバランス上、ただ感想を書けばいいというものではなく、ちゃんとギャグを入れなければならないのだから。

 今日も雨が降ったりやんだり。外出は、近所の本屋に行ったのみで、あとは掃除と洗濯に専念していた。


今日買った本:
『涙流れるままに』上巻(島田荘司、光文社カッパノベルス)
『涙流れるままに』下巻(島田荘司、光文社カッパノベルス)



6月26日(土)

 昼前に起きて、車でダイエーへ買い出し。まだ雨は降っていない。
 酒食材等を購入した後、いったん帰宅してから今度は電車で高槻へ。以前も書いた『学校怪談』11巻の探索のためである。高槻駅周辺には、私が把握しているだけで7軒の本屋がある。駅に近いところから探しはじめ4軒目でようやく発見。無事購入することができた。よしよし。
 それから十三まで足を伸ばし、551蓬莱で豚まんを購入。おまけに蓬莱オリジナルうちわをもらった。

 ううっしかし、第四回雑文祭がこれほどの騒ぎになろうとは。ごめんなさいごめんなさい、もうしません。しくしく。


今日買った本:
『学校怪談』11巻(高橋葉介、秋田書店)
『学校怪談』12巻(高橋葉介、秋田書店)
『西遊妖猿伝』11巻・与世同君之巻(諸星大二郎、潮出版社)
『VOW11』(宝島社)
(なんだか「11」が多いぞ……)



6月25日(金)

 朝は雨、かなり強い降り。夕方、帰るころには小降りになっていた。

 本日はコマギレに後輩Aの指導。
 朝一番。まず後輩Aが作成したドキュメントを持ってくる。間違いが多いので、私が色々とツッコミをいれまくる。
 昼一番。後輩Aが修正したドキュメントを持ってくる。しかしまだ間違いがある。というか、私が指摘したところが直ってないぞ。だから落ち着いてやれと言っているのに。
 そして定時近く。後輩Aが再び修正したドキュメントを持ってくる。これでようやく、使用に耐えるレベルに達した。よしよし。
 と喜んだのも束の間、気がつけばスケジュール的に厳しい状況になってきている。このままのペースで進めていけば納期に間に合わないのは確実だ。そういうわけで、来週からは私が一部の作業を引き受けることになった。ううむ、本来なら私は、口は出すが手は出さない、という予定だったんだけどなあ。
 後輩Aの仕事の方はそれでいいとして、私の本来の仕事の方はどうなる? こっちは誰も手伝ってくれないのだ。しくしく。



6月24日(木)

 朝、家から駅までは降らず、駅から会社までは降っていた。
 夕方、会社から駅までは降っていて、駅から家まではやんでいた。
 なんだか雨模様日記と化している今日このごろ。

 本日も午後からは後輩Aの指導で時間が潰れる。安心してすべてを任せるまでには、まだしばらく時間がかかりそうである。しかし、どうも書いた資料に誤字脱字が多い。内容をチェックする前に、まず日本語のチェックから始めないといけないとは。とほほ。せめて、私に見せる前に自分で一度読み返せってば。あわてなくていいからさあ。


今日買った本:
『それはエノキダ!』2巻(須賀原洋行、講談社)



6月23日(水)

 今日は午後から雨。昨日と違って降りやまず。帰宅時に見ていると、傘を持たずに小走りに道を急いでいる人がけっこう いた。ふふん、私はちゃんと傘を持っていったもんね。

 午前中は会議。事業部の月例の会議で、ここでいま関わっているテーマの報告をしたのである。
 しかし、いつも思うことだが、いったいなぜこれだけの人数が必要なのかと思うほど出席者が多い。狭い会議室は立ち見が出るほどの混雑ぶりだ。って、さすがに立ち見というのはウソだけど備え付けの椅子では足りずにパイプ椅子を持ち出してくる始末である。
 それに……うーむ、顔さえ見たことのない人もけっこういるなあ。おまけに、会議そっちのけでノートパソコンを持ち込んで内職している者もいるし。廊下に立ってなさい! と言えないのがつらいところだ。

 帰宅してから洗濯機を回していると(指に乗せて頭上に持ち上げぐるぐる回していたわけではない。当たり前だ)一軒おいて隣に越してきたという二十代後半くらいの男性があいさつにやってきた。非常に丁寧な物腰で、名刺まで置いていったのである。普通、こういう時に名刺を出すかなあ。
 その男性が帰ってから名刺をよく見ると、妙に聞き慣れた会社名が書いてある。それほどの有名企業とも思えないのに、聞き覚えがあるのはなぜだ? と思ったが、そう、近所にある大阪ガスの代理店だったのだ。会社名が書かれた車が走っているのはよく見かける。
 あっするとこの名刺は営業の一環なのかも。



6月22日(火)

 降水確率は70%だったが、家を出るときは降っていなかった。傘は折り畳みを持って行くことにする。
 会社の門をくぐったところでぽつぽつと降り出したので、小走りに玄関へ駆け込む。その後本格的な降りになったが、午後三時過ぎにはあがり、帰るころには晴れていた。結局、傘は使わずに済んだのだ。

 今日はひたすら後輩Aの指導。ほんとに世話の焼けるヤツである。
 できの悪い子ほどかわいいと言うけど、こいつはあんまりかわいくないなあ。←ひでえ


今日買った本:
『新「超」怖い話Q』(デルモンテ平山、ケイブンシャ文庫)



6月21日(月)

 今日も晴れ。暑い。

 会社に着いたら涼しくなるかと思いきや、これがほとんど外と変わらないほど暑いのだ。エアコンが効いていないのである。ここのエアコンときたら、暑すぎるか寒すぎるかのどちらかであって、快適な温度になった試しがない。前にも同じようなことを書いたかもしれないが、そんなこと気にしていられないほど暑いのだ。ただでさえ平熱が高いというのに。まだ言うか。
 仕方がないので、うちわで顔をあおぎつつ仕事をする。だが、これがなかなか難しいのだ。右手でうちわを持って左手でキーを打ったりマウスを動かしたりしているのだが、左手に神経が集中すると知らず知らずのうちに右手が止まってしまうのだ。いかんいかん、どうせ止めるなら左手の方にしろ。しかし、そう考えてみると右手と左手で同時に別々の絵を描ける水森亜土は偉大だなあ、そういえばあの人ももともと左利きだっけ、最近見ないけどどうしてるかなあ、もうかなりの年のはずだが、などとくだらないことに思いを馳せているとようやく汗が引いてきた。よし、とりあえず煙草を吸ってこよう。
 喫煙室でアイスティーを飲みながら煙草を二本吸うと、ようやくまともに仕事をする気力がわいてきた。

 というわけで、その後は後輩Aに(それほど)煩わされることもなく仕事に没頭できたのである。



6月20日(日)

 今日は晴れた。
 格好のドライブ日和だ、ということで、車に乗ってちょっと遠出。何をしに行ったかというと、書店巡りである。すまぬ、意外性がなくて。
 でも今回は、ちゃんとした目的があったのだ。高橋葉介の『学校怪談』11巻を探しに行ったのである。

 この『学校怪談』、週刊少年チャンピオンにもう数年来連載されている漫画で、毎回8ページ程度のオムニバス連作である。基本的にはホラーなのだが、ギャグありスプラッターありメルヘンありで内容はけっこうバラエティに富んでいるのだ。高橋葉介は『マンガ少年』でのデビュー以来ずっと追いかけている漫画家で、その独特の描線が非常に気に入っている。
 で、この『学校怪談』も10巻まではずっと買っていた。しかし、11巻をなんとなく買いそびれているうちに、12巻が発売されてしまったのだ。そこで11巻と12巻を一緒に買おうと思ったのだが、どこの本屋に行っても11巻が置いていない。通勤経路にある本屋は全滅である。ダイエーの本屋にもなかった。まったく、秋田書店の営業は何をしておるのだ。『ドカベン・プロ野球編』だけ揃えておけばいいってものじゃないぞ。しくしく。
 しかし困った。12巻だけ買うわけにもいかない。って、まあ買ってもよさそうなものだが、長編ではなく連作短編集なのだから12巻から読んでもよさそうなものだが、とりあえず12巻だけ買って置いておいてもよさそうなものだが、そういうのは何となく気持ちが悪いのである。我ながら妙なこだわりだと思うが仕方がない。
 そんなわけで、知っている郊外型の書店数店を巡ってみたのだが、やっぱり全滅だった。そして失意のずんどこに突き落とされた私はすごすごと帰宅したのであった。しくしくしくしく。

 それにしても悔やまれるのは、先週東京へ行ったとき上野丸井の地下の本屋で11巻を見つけたのだが荷物になるからと思って購入しなかったことである。
 ……あ、いや、いくら私でもそれだけのためにまた東京へ行くなどという馬鹿なことはしないので心配しないでください。



6月19日(土)

 今日も雨。
 十一時に起床した後、車でダイエーへ。フードコーナーで冷やし中華を食べ、酒食材等を買い込む。アサヒスーパードライの「がんばれ!阪神タイガース缶」があったので、これも一箱。このビール、毎年プロ野球の開幕とともに発売され五月頃にはいつの間にか姿を消していたのだが、今年はまだ売っているようで、重畳重畳。(といいつつも、最近の試合を見ているとそこはかとない不安が……)
 ついでに二階に寄ってTシャツや靴下を買うと、レジで「ご自宅用でよろしいですか?」と聞かれた。……ああそうか、明日が父の日だったな。そういえば、周囲を見ると『父の日プレゼントフェア』の貼り紙が沢山。
 帰宅してからは掃除洗濯、その後はテレビで『お笑いネットワーク』など見つつだらだらと過ごす。


今日買った本:
『エロイカより愛をこめて』25巻(青池保子、秋田書店)



6月18日(金)

 雨。
 出勤時、会社の門を通るとき、ちょうど出てきたトラックとすれ違った。
 そのトラック、ちらっと見ただけだったが、妙な違和感を感じたのだ。おかしい。あのトラックはどこか変だ。あわてて振り返ると、違和感の原因ははっきりした。そのトラックのボディの右側には、こう書いてあったのだ。
「便スビーサKYOTO」
 なんだこれは。
 車のボディの右側に字を書くとき、前から後ろに字が並ぶように、あえて右から左へ字を書く、というのはよくあることだ。そして、アルファベットはそういう場合でも左から右へ書く、というのもよくあることだ。だからといって、それを一列に並べることはないだろう。書いているとき、おかしいと思わなかったのか、KYOTOサービス便よ。
 いや、それより、そもそも、日本語の京都をアルファベットで書き、英語のserviceをカタカナで書いているところからしておかしいのでは?

 まあそれはともかく。
 今日は、後輩Aのフォローが約三十分、後輩Bのフォローが約十分で済んだのだ。おかげで本来の業務がはかどった。
 仕事も順調だし、金曜日だから早く帰ってもいいだろう、というわけで、定時早々に帰宅。ビールを飲みつつ、先日購入した山田正紀『女囮捜査官5・味覚』などを読む。
 ひええ、まさかこの物語、こんな結末を迎えようとはっ! ……って、1巻から読んでいる者にとっては、けっこう衝撃だぞこれは。



6月17日(木)

 相変わらず一日のうち半分くらいは後輩のフォローに時間をとられる日々。
 まあ、昨日助けを求めてきた別の後輩(今後は後輩Bと呼ぼう)は、最近私がずっとフォローしている後輩(こっちは後輩Aね)よりは手がかからないけど。ちょっとアドバイスだけして、あとは任せてしまって大丈夫だろう。
 夕方、三十分ほど激しい雨。少しは涼しくなった……ような気がする。

 夕食は久しぶりにビールを飲みながらお好み焼きでも食べようか、と思って自宅最寄り駅前の何度か行ったことのある店へ……行こう、としたのだが、その店が見あたらない。おかしいなあ、確かにこの辺にあったんだけど、と思いつつうろうろする。ううむ、やっぱり見つからないぞ。これはいったいどうしたことだ、ひょっとして私は、異次元のお好み焼き屋にでも迷い込んでいたのか? などとしょーもないことを(昨日買った本の影響か)考えてしまった。
 真相はといえば、何のことはない、そのお好み焼き屋はいつの間にか焼肉屋に転業していたのだ。それを確認した私は、結局王将で夕食を食べた。なぜその焼肉屋に行かなかったのかというと、ヘタに店長に転業の事情など聞いて、「え? うちは終戦直後から焼肉屋をやってまっせ」などという答えが返ってくるのが怖かったからである。←だから、無理矢理怪談にするんじゃないって。



6月16日(水)

 もはや恒例となった後輩のフォロー業務は三十分ほどで終了。おかげで今日は、なんとか本来の業務に集中できた。
 で、なんとか予定をこなして帰ろうとしたときに、また別の後輩から助けを求める声が。なんでも、技術的な壁にぶち当たって二進も三進もいかないので相談に乗ってほしい、とのことである。ううむ。詳しい話は明日聞くことにして、今日は帰るぞ。帰るったら帰る。

 帰宅途中の本屋で、『新耳袋』の第四巻が平積みになっているのを発見、さっそく購入。世の中に怪談実話集は数あれど、このシリーズの怖さは群を抜いている。怪談好きな人は是非読むべし。


今日買った本:
『現代百物語・新耳袋』第四夜(木原浩勝&中山市朗、メディアファクトリー)



6月15日(火)

 今日は朝から某客先へ出張。と言ってもその客先は大阪市内だからすぐ近くなのだ。
 普段会社ではノーネクタイなのだが、客先へ出向くので久々にネクタイを締める。この前締めたのは……ええと、いつだっけ? ひょっとして東京出向から戻ってきて以来初めてか? 締め方を忘れてしまったかと思ったが、ちゃんと体が覚えていた。
 ああしかし、久しぶりにネクタイを締めると実に暑いぞ。平熱高いし。
 そして、その客先での話は平和裡に終了し、工場内をちょっと見学させてもらったりした後に辞去。昼前には会社に戻っていた。
 あっ、今日の出張は、いちおう「本来の業務」に関連したものである。

 午後からは例によって会議。例によって後輩のフォロー業務である。フォローは続くよどこまでも。明日も続くぞ、ふふふっ。←ヤケ。


今日買った本:
『女囮捜査官5・味覚』(山田正紀、幻冬舎文庫)



6月14日(月)

 なぜか、両手と首筋に若干筋肉痛が残っているなあ。ううむ。

 本日は、件の後輩のフォロー作業に没頭。これだけで定時になったので、本来の業務に取りかかることはあっさりとあきらめて家路に着くことにした。
 駅から自宅へ向かう道の途中で、何やら人だかりがしているのを発見。近づいていくと、警官が二人いて、中年の男女各一名から事情聴取をしている模様。さらに近づいていくと、自転車が二台倒れていて、そのうちの一台は前輪がはずれて壊れている。横を通り過ぎるときにちらっと話が聞こえたが、どうやら轢き逃げ(というより当て逃げか)のようだ。立ち止まって野次馬の列に加わるのも何となく気が引けたのでそのまま帰ってきたのだが。
 あの男女各一名が被害者らしいけど、まあ、立って事情聴取を受けていたくらいだから被害は大したことなかったのだろう。

 帰宅してからは、土日にできなかった洗濯などを実施。


今日買った本:
『アラマタ図像館2・解剖』(荒俣宏、小学館文庫)
『世界の猟奇ショー』(唐沢俊一&ソルボンヌK子、幻冬舎文庫)



6月13日(日)

 今日も東京。
 18時21分発のひかり255号で帰ってきた。
 東京駅で、絵に描いたような「シンデレラエクスプレス」のカップルを目撃。女性の方は涙ながらにハンカチを噛みしめていた。ふ、ふんっ、うらやましくなんかないぞっ。

 帰ってくると、なぜかリュックの中にエレキングの人形が! よし、とりあえず枕元に置いて寝よう。
(人形じゃなくて怪獣形か?)



6月12日(土)

 東京に行ったような気がする。
 原宿で、かっちゃんとりねさんと飲んでいたような気がする。



6月11日(金)

 今日も午後から打ち合わせ。昨日も書いた「致命的な問題」(だから違うって)についての話である。
 いろいろと紆余曲折があり、別の問題が派生したりもしたが、なんとか解決。……それはいいとして、オレの仕事が増えとるやんけ! しくしく。
 とにかく、この後輩には技術的な問題の検討に専念してもらうことにして、その他の事務的な問題とか政治的な問題とかは私の方に回ってきたのだ。まあ、それが大局的に見て一番いい方法だってことはわかってるんだけどね。ああしかし、私の本来の仕事になかなか取りかかれないぞ。こっちも決して遅れてもいい仕事ではないのだが。
 ……などと悩んでいても仕方ない。とりあえず今日は帰ろう。

 というわけで、明日は東京。


今日買った本:
『黒太子の秘密』グイン・サーガ66巻(栗本薫、ハヤカワ文庫)



6月10日(木)

 出勤すると、いきなり後輩が助けを求めてきた。某アルゴリズムについて、相談に乗ってほしい、とのことである。
 先週、この後輩が書いた資料を私がチェックしたのである。そのとき、アルゴリズムに、どうもうまく動かない(ように見える)箇所があったので、「ここはこれでええんか?」とコメントを書いて返したのだ。そして、自分でもこりゃまずいということがわかったようで、しばらく自分で考えていたらしいのだが、うまい対策が思いつかずに私に助けを求めてきた、という次第。
 で、あらためて真剣にそのアルゴリズムを考えてみると、確かにこれは難しい。ちょっと考えただけでは対策など出てこないのだ。これはじっくりと考える必要があるな、ということで、本日はとりあえず「こんな方向で考えてみれば?」という検討方針案だけ四つほど考案して解散ということにした。
 その後、この問題を頭の片隅に置きつつ別の仕事をしていると、件の後輩が数人の同僚あてにメールを書いていた。……って、「致命的な問題が発見されました」などと書いてあるぞ。おいおい、そんな大げさなものじゃないって。検討の方針だって出ているのだし、最悪の場合の落としどころもわかっている。決して、すべてがパーになるような問題ではないのだ。弱気にならないように!

 まあそれはそれとして、今日はお待ちかねのボーナス支給日だったのだ、ふっふっふ。最近散財が続いたので、ここでの××××万円(←そんなに桁数ないだろ)の収入は大きい。思わず笑みがこぼれるぞ。にたにた。
 というわけなので、このボーナスで元気を出すのだ後輩よ! ……いや、私のはあげないけど。



6月9日(水)

 午前中は、件のミーティング机で打ち合わせ。
 現在、私のチームが抱えているテーマ群についての、課題と今後のスケジュールの調整である。基本的には一人一殺、じゃなくて一人一テーマで、自分のテーマのことだけ考えていればよさそうなものだが、なかなかそうはいかない。後輩が持っているテーマがかなり重要なフェーズに入っているのだが、はじめての経験ということもあってどうしても私がフォローしてやらなければならない。しかし、フォローしすぎると私に頼りきってしまうので、自分でやらせる分と助け船を出す分の配分が問題である。ううむ、苦労するなあ。
 午後はひたすらデスクワーク。
 特に事件も起こらない、平穏な一日だった。

 おっ、阪神タイガースがついに首位に!(ドラゴンズと同率だけど)
 今ごろはみんな狂喜乱舞して飛び込んでるんだろうなあ。阪神電車に。それはやめなさいって。



6月8日(火)

 おそらくは関西ローカルだろうが、穴吹工務店のテレビCMの「あなぶきんちゃん」ってのは、そこはかとなくイヤらしいぞ。

 まあ、それはともかく。
 今日はけっこう暑かった。駅から会社への道を歩いていると汗が出てくるほどだ。で、会社に着けば涼しくなるかと思ったら建物の中も暑い。冷房は、一応入っているようだが、あまり効いていないのだ。この建物はいつもそうである。暖房にしろ冷房にしろ、効きすぎるかほとんど効いていないかで、快適な温度になることがない。中央で空調を集中管理しているため、フロアごとに調整できないのが原因だろう。もっと各フロアに権限委譲をしてもいいのではないか。地方分権の時代だというのに。
 おまけに、午後六時になると空調が切れるのだ。ううむ、どういうことだこれは。残業をせずにさっさと帰れということだな。そうだな。よし、帰ろう。



6月7日(月)

 朝降っていた雨は昼過ぎにあがった。こういう日は傘を会社に忘れやすいから注意するように。

 午後からは会議の予定……が一応入っているのだが、開始時間が判然としない。大阪支社から出張で来ている人がいて、この人は午後一番から別の会議に取りかかってしまった。で、その会議が終わり次第こっちの会議を始める、と言うのだが、その会議がいつ終わるのかまったくわからないのだ。ううっ、待つ身はつらいわねえ。しくしく。
 いやほんとに、こういうのが一番困るのだ。手間のかかる仕事を始めてしまい、それを会議で中断されるのは避けたいから、予定を立てにくいのである。仕方ないから喫煙室でボーッとしていよう。ボーッ。……といっても、まさか一時間も二時間もボーッとしているわけにはいかないからなあ。
 などと言っているうちに五時前になり、ようやく会議が始まった。のはよかったのだが、出席者に電話がかかってきたりちょいと席を外したりしてなかなか話が進まない。結局、終わったのは七時だった。

 昨日アイロンを買った話を書いたら、東芝の某社員から「お買い上げ有難う御座居ます」というメールが届いた。ううむ、律儀な人じゃのう。



6月6日(日)

 アイロンを買ったのだ。
 アイロンが壊れた話は以前に書いたと思う。今日は、なんとかならないかと思ってそのアイロンを分解してみたのだが、どこが壊れているのかよくわからない。自分で直すことは断念し、かといって修理に出したとしても修理代の方が高くつきそうなので、新品を購入することにした。
 電器屋の店頭でいろいろと悩んだ末、結局買ったのは東芝のコードレスアイロン。さっそく使ってみるが、これがけっこう使いやすい。ううむ、今まではあまり気にならなかったが、アイロンのコードってのは意外と邪魔になっていたのだな。
 というわけで、ついつい嬉しくなって今日はアイロンをかけまくっていた。



6月5日(土)

 午前十時過ぎ、暑くて目が覚めた。もはや真夏の陽気である。というわけで、今年初めてクーラーを使用。
 例によって車でダイエーへ買い出し。酒と食材と、ついでにアイスキャンディーも買い込む。怪獣の絵の描いてある「フリーズラ」とかいうヤツだ。そうか、自由なカツラか、などとひそかに心の中でボケつつ帰宅。

『奪取』(真保裕一、講談社文庫)読了。にせ札作りの話。ストーリー自体もさることながら、にせ札作成工程の具体的な描写が面白い。ううむ、参考になるなあ。


今日買った本:
『竜の地平』龍の七部族5(ひかわ玲子、ソノラマ文庫)



6月4日(金)

 昨日梅雨入りしたかと思えば、もう今日は梅雨の晴れ間か。まあ、気温はあまり上がってないから過ごしやすいけど。

 一日中デスクワーク。特に事件も起こらない平凡な一日である。
 なぜか今週は、エアポケットのようにぽっかりと仕事が少ない一週間だった。来週はちょっと忙しくなりそうな予感。いや、予感じゃなくて予定なんだけど。

 雑文祭も終わったことだし、そろそろ次の話を考えないといかんなあ。アイデアだけならいくつかあるのだが、はたして話としてまとまるものやら。とりあえず、仮題だけはここにメモしておこう。「超能力実在論」「会議は終わらない」「バスカヴィル家の招き犬」。



6月3日(木)

 ひねもす会議の一日。
 午前中の会議は滞りなく終わったのだが、問題は午後の会議だった。午後一時から三時までの予定だったのだが、終了予定時刻になってもまだ終わらず、三時からその会議室を予約していた別のグループに追い出される始末。会議室難民と化した我々は空いている部屋を探して彷徨い歩き、結局見つからずに小さなミーティング机でこそこそと会議を続け、終了したのは五時。ああ疲れた。
 そういうわけで、定時早々に帰宅。昼間は雨が降っていたが、帰る頃にはあがっていた。

 近畿地方は、本日梅雨入りだとさ。



6月2日(水)

 今日やっと、Windows95版の「左利き用マウスカーソル」を見つけた。

 ええと、最初から説明すると、私は左利きである。と言っても、鉛筆や箸は右手、包丁やスポーツ全般は左手、という中途半端な左利きなのだが。そして、マウスは左手で使うのである。
 パソコンは、家ではMac、会社ではWindows95マシンを使っている。両方ともマウスカーソルはデフォルトでは矢印が左上を向いていて、これが左利きにとっては使いづらいのだ。なぜ使いづらいのかというと、まあ人間工学的には色々と理屈があるのだろうが、マウスを握ったときに人差し指が向いている方向と矢印の方向が違うからではないだろうか。
 まあそれはともかく、Macには左利き用に「マウスカーソルの矢印を右上向きに変更するツール」があって(あちこちのフリーウエアサイトで、探せばすぐに五つ六つは出てくる)ずっと愛用していたのだ。で、会社でWindows95マシンを使うことになったとき、当然Winにも同様のものがあるだろうと思って探してみた(『窓の杜』とかで)のだが、見つからなかったのだ。これは確かこの「裏ぽた」にも書いたはず。その時は「カーソルのアイコンをグラフィックソフトでエディットすれば?」との情報ももらったのだが、結局面倒くさくてそのままだったのである。
 そして本日、ふと思い立って『Vector』の方で探してみたら、あったあったよ、ありました。これである。さっそく使ってみたが、実にいい。やっぱりマウスカーソルはこうでなくちゃ。これで仕事も一段とはかどる……ような気もする。
 ところでこの右上向きのカーソルだが、右利きの者にとっては、左利きの者が左上向きのカーソルに感じる以上に強烈な違和感を感じるものらしい。まあ、世の中の物はおしなべて右利き用に作られているから、それも当然だろう。左利きの者が苦労して右利き用の物を使うことはよくあるが、その逆の事態はありえないからなあ。

 というわけで、右利きの皆様は是非このカーソルをインストールして、「差別されし少数者の悲哀」を疑似体験してみてください。……って、それほどのものか?



6月1日(火)

 今日から六月か、よし。
 ……といっても、別に心機一転することなど何もないのだ。ただ「裏ぽた」の過去ファイルが一つ増えるだけである。

 どうも最近、デスクの周りの環境が悪化しているような気がする。
 近くにはミーティング用の小テーブルがあるのだが、ここでミーティングしている人々の声がやたらとでかいのだ。おかげで仕事に集中できない。困ったものである。もしや、私の仕事を妨害するために、わざと声のでかい者を選んで派遣しているのではないか? これはラング・ド・シャノワールの陰謀か?
 などと言っていても事態は解決しないので、仕方なく資料一式を抱えて資料室のシンキングコーナーへ避難する。ここはきちんとパーティションで区切られ、誰からも邪魔されずに落ち着いて昼寝が……いや、仕事ができるのだ。あとパソコンがあれば完璧なんだけどなあ。
 定時になったのでデスクへ戻ると、まだ件のミーティングは続いている。ご苦労ですなあ。私は帰るけど。ではっ。





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