第96回   昔の絵 1997.1.5


 本日は日本橋へ行ってきた。

 知らない人のために説明しておくが、日本橋とは、大阪・ミナミにあって、電機屋の専門店群が立ち並ぶ街である。秋葉原のようなところだと思っていただきたい。
 何をしに行ったかというと、スキャナを衝動買いするためである。買って来るぞと板橋区、である。‥‥いや、板橋区ではない、浪速区だった。
 やはり、日本橋に行けばスキャナもさまざまなものが陳列されている。近所の電機屋とは大違いである。ところ変われば品川区、ということか。‥‥いや、品川区ではない、浪速区だった。
 で、あちこちの店をまわって店員にいろいろと聞いてみたのだが、どこの店員も「自分の店が一番安い」と言う。これは常套句である。‥‥いや、城東区ではない、浪速区だった。しつこい。

 それで、どうせ買うなら高級品にしよう、ということで、アップル純正のColorOneScannerを買ってしまった。はたして使いこなせるのかどうか、保安官でいっぱいである。インディアンの襲撃にそなえてのことか。いや、保安官ではない、不安感だった。

 というわけで、今日は帰ってきてからずっとスキャナで遊んでいたのだ。だから、本日のダジャレはこのくらいにしておいて、スキャナで取り込んだ絵を紹介しよう。

 何か適当な絵はないものか、と押し入れの中をかき回していたら、昔、某大漫研在籍中に描いた漫画原稿がぞろぞろと出てきた。今見ると非常に恥ずかしいのであるが、その中から比較的恥ずかしさの少ないものを選んで公開しよう。なお、画像ファイルは重いので注意。

 まずは、これである。
 これは、中華ファンタジーを描こうと思ってとりあえず主人公だけ考えてみたイラストである。結局この話は作品になることなく終わってしまった。
 原稿が色あせているが、十年以上も昔のものなので仕方がない。

 次は、これである。
 当時描いていたSFミステリ『ダーティートライアングル』シリーズの主人公の一人である。日付が入っているが、1983年だ。うーむ、14年も前の絵か。

 イラストだけではなんなので、漫画の原稿も公開しよう。これこれだ。
 当時描いていた学園ミステリコメディー『さくらんぼ探偵局』の一場面である。
 しかし、今見ると古くさい絵柄である。‥‥いや、当時から古くさかったが。

 本当は、こんな昔の絵ではなく、現在の絵を公開したいのだが、なかなかうまく描けないのだ。「顔」の方は当時と遜色ないものが描けるのだが、「体」が全然描けなくなっている。まあ、しばらく練習すれば勘を取り戻すと思うので、それまでお待ちいただきたい。
 え? 誰も待ってないって? それを炒っちゃあタイ米よ。パエリアにするとうまい。


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